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物流コストとは? コストが増加する要因とコストダウンのアイデア

A地点からB地点へモノを移動・移管させる際は、物流コストが発生します。モノの数や移動頻度などによっては物流コストが圧迫するケースも考えられるため、削減できるコストがないか適宜見直し、最適化を図ることが大切です。

本記事では、物流コストの主な費用項目をはじめ、物流コストが高くなる要因と削減のためのアイデアについて業種別に紹介します。


目次[非表示]

  1. 1.物流コストとは
  2. 2.物流コストが増加する要因
    1. 2.1.1.過剰在庫の保有
    2. 2.2.2.非効率な物流網
    3. 2.3.3.アナログな物流業務
  3. 3.物流コストを削減するアイデアと事例
    1. 3.1.物流の一元管理
    2. 3.2.受発注業務のデジタル化
  4. 4.物流コスト削減のカギは“一元化”


物流コストとは

物流コストとは、物流業務にかかるコストのことです。具体的には製造・入荷から使用する人・企業に供給するまで、モノの移動にかかるコスト全般が含まれます。

物流コストは、モノの販売を行う企業の利益を左右する要素の一つです。売り上げ原価を圧縮して利益向上を図るためには、物流コストを削減する必要があります。

機能別に物流コストを分類すると、以下の項目が挙げられます。


▼機能別の物流コスト


物流コスト
概要
輸送費
  • 商品・業務用サンプルの配送運賃
  • 燃料費
  • 高速料金
  • 駐車場料金 など
保管費
  • 倉庫の賃料
  • 自社倉庫の維持費 など
包装費
  • 包装・梱包にかかる人件費
  • 接着テープや包装資材 など
荷役費
  • 入出庫
  • ピッキング
  • 流通加工(プレス加工、タグ付け)など
物流管理費
  • 物流管理にかかる人件費
  • 管理システムの利用料金
  • 通信費 など



物流コストが増加する要因

物流コストが増加する要因のうち、代表的な3つを紹介します。


1.過剰在庫の保有

商品や販促物(カタログ、サンプルなど)の在庫を過剰に抱えている場合、保管のための費用がかかります。これも物流コストの増加につながります。

特に、各地に物流センターを持つ場合、複数拠点に在庫が分散するため、全体で見たときに過剰在庫数になっているケースもあります。また、大規模な倉庫になるほど保管コストの負担も大きくなってしまいます。

物流コストの削減を図るためには、不要な在庫を生まないよう、適正在庫を維持していくことが重要です。


そんな適正在庫の維持に欠かせないのが「受注残」の管理です。
受注残を管理することで、過剰在庫を保有する必要がなくなり、コスト削減に役立つでしょう。

受注残についてより詳しく知りたい方はこちらからご覧いただけます。

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2.非効率な物流網

配送先への輸配送ルートが非効率になっている場合、商品の配送を終えたトラックが移動する空車時間や走行時間が長くなってしまいます。これにより、ドライバーの人件費、輸送費などの物流コストの増加へとつながります。

輸配送にかかるコストを削減するためには、物流拠点や輸配送ルートを見直し、運用体制の最適化を図ることが重要です。


3.アナログな物流業務

物流業務を電話・FAXなどを使いアナログで行っている場合、業務工数がかかり非効率になることから、人件費や紙代、印刷代などの物流コストが増加します。

また、物流拠点間での情報共有や進捗確認に時間がかかると、リードタイムが長くなり、販促機会の損失が生じるケースもあります。

このような問題を防ぐには、入出荷管理・倉庫管理・在庫管理などの方法・フローを見直し、非効率な業務の改善を図ることが欠かせません。



物流コストを削減するアイデアと事例

物流コストを削減するには、システムを活用して一元管理や業務のデジタル化を図ることが有効です。ここでは物流コスト削減のアイデアを事例とともに紹介します。


物流の一元管理

1つ目のアイデアは物流の一元化です。受発注管理システムを導入することで複数の物流拠点で扱う情報を集約できます。

分散管理していた商品の情報を一元管理することにより、各拠点の在庫状況・注文状況をリアルタイムで把握できるようになります。適正な生産や在庫管理が可能になり、物流にかかる保管費・輸送費の削減が実現可能です。


▼TS-BASE 受発注の導入事例:住宅設備メーカーさまのケース

ある住宅設備メーカーさまでは、『TS-BASE 受発注』の導入により、10拠点で分散管理していた販促物の物流拠点を集約しました。

また、カタログ・商品サンプルといった販促物の物流コストの削減だけではなく、出荷依頼や在庫管理などの内部コストの削減を実現。年間で概算1,000万円(10%強)のコスト削減、欠品率の低下による販売機会の向上を実現しました。


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受発注業務のデジタル化

2つ目のアイデアは、受発注に関わる一連の業務をシステム活用によってデジタル化することです。

受発注業務をデジタル化することにより、物流業務の一部となる出荷依頼や在庫確認などをシステム上で管理できるようになります。また、システム上で管理する受注データ・在庫データを各拠点でリアルタイムに把握することも可能です。

これにより、電話・FAXなどのアナログ業務が不要になり、手入力・紙伝票の管理にかかる労力が削減できます。物流に関わる事務業務を効率化することで、人件費の削減にもつながります。


▼TS-BASE 受発注の導入事例:株式会社イワサワさまのケース

医療用ガス商社である株式会社イワサワさまは、『TS-BASE 受発注』の導入により、企業向けだけでなく一般顧客も対象にした受発注業務のデジタル化を実現しています。

受発注業務のデジタル化により、これまで電話・FAX・メールで対応していた受発注や納期回答、出荷手配などもすべてシステムで処理できるようになりました。

これにより、業務フローを効率化し、作業時間を3割削減できたほか、安定した受発注にもつながっています。


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物流コスト削減のカギは“一元化”

物流コストには、商品・販促物の輸送費をはじめ、保管費・包装費・荷役費・物流管理費などさまざまな費用があります。

「過剰在庫を抱えている」「物流網が非効率になっている」「手作業で業務を行っている」場合は、物流コストの増加を招きます。物流コストを削減し、企業の収益性を高めるためには、物流拠点・業務の一元化がカギです。

物流拠点・業務の一元化には、システムの導入が有効です。システムの導入によって複数の物流拠点を一元管理することで、適正な生産や在庫管理が可能になり、輸送費・保管費の削減が可能です。また、受発注業務を一元管理することで、業務フローが効率化し、人件費の削減にもつながります。

TS-BASE 受発注』では、受発注業務の一元化やデジタル化ができるほか、既存の物流業務の方法に合わせてシステムのプランを変更することも可能です。業務フローや現状課題に応じて自社に適したシステムを導入できます。

これまでに、「倉庫管理システム(WMS)を調べたけれど、自社の業務には合わなかった」という場合も、ぜひ一度お問合せください。


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