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EDIとは? 特徴とEOS・BMSとの違いを解説

物流や小売などの業界では取引先とのやり取りから在庫の管理、発送業務などの取引業務が発生します。特に、紙面でのアナログな手法で業務を行っている場合、人的ミスが起こりやすいことや業務が煩雑化しやすいことに頭を悩ませる企業さまもいらっしゃるのではないでしょうか。

このような煩雑な取引業務を効率化するために有効なのが、EDI(電子データ交換)やEOS(電子発注システム)です。EDIやEOSは主にBtoBでの取引をスピーディかつ効率的に行うために用いられています。

EOSやEDIを効果的に活用するには、それぞれの仕組みやBMS(ビジネスメッセージ標準)との違いについて理解しておく必要があります。そこで本記事では、EOSとEDIの特徴、BMSとの違いについて解説します。


目次[非表示]

  1. 1.EDIとは
  2. 2.EDIの種類
  3. 3.EDIと混同されやすい“EOS”・“BMS”との違い
    1. 3.1.EOS
    2. 3.2.流通BMS(BMS)
  4. 4.ブラウザベースの“Web-EDI”の登場
  5. 5.Web-EDIの効果的な運用のカギは流通BMSの導入
  6. 6.まとめ


EDIとは

EDIとは“Electronic Data Interchange”の略で電子データ交換を意味します。

納品書や受領書、請求書などのやり取りをインターネットまたは専用回線を通じて行うシステムです。主にBtoBでの受発注業務に利用されています。

EDIを用いて企業間で専用回線を通じて電子データをやり取りすれば、やり取りにかかっていた工数を削減できます。納品書や請求書などを発行する必要がないため、受発注業務の効率化、人的ミスの防止などのさまざまな効果が期待できます。



EDIの種類

EDIには、取引先を識別するための識別コード、CSV形式や固定長形式などのデータ形式が異なる3つの種類があります。自社の環境や取引に応じてEDIを選ぶことが重要です。


▼EDIの種類

種類
特徴
個別EDI
  • 識別コードやデータ形式を取引先ごとに設定する
  • 取引先ごとに詳細なルールを設定しやすく取引先の数が少ないケースに適している

標準EDI

  • 識別コードやデータ形式、運用などのルールが標準化されている
  • 識別コードやデータ形式が同一規格であれば、複数の企業との取引が可能
業界VAN
  • 識別コードやデータ形式などを特定の業界の仕様に標準化している
  • 既に同じVAN(付加価値通信網)を利用している同じ業界の企業であれば、取引先と通信システムの調整を行うことなく接続が可能
  • 既存と異なる業界の企業とは取引しづらい



EDIと混同されやすい“EOS”・“BMS”との違い

EDIと混同されやすい用語にEOSとBMSがあります。それぞれの意味や違いについて区別しておきましょう。


EOS

EOSとは“Electronic Ordering System”の略でオンラインでの発注を伝達するシステムです。受発注業務のデジタル化に特化しており、EDIの一部の機能にEOSが含まれるといった考え方です。


▼EOSとEDIとの違い

 EOS:ハンディターミナルやタブレットを使用し、受発注業務をデジタル化できるシステム

 EDI:受発注だけでなく、納品書や請求書などのデータもやり取りできるシステム


流通BMS(BMS)

BMSとは“Business Message Standards”の略で流通事業者が用いるEDIの標準仕様を指します。


▼EDIと流通BMSの違い

 EDI:企業間取引を電子データでやり取りする仕組み、またはそのシステム

 流通BMS:EDIの電子取引文書のフォーマットを統一して企業間のデータ連携を効率化、最適化するためのガイドライン

なお、流通BMSが登場する前には流通事業者のEDIの標準仕様に“JCA手順”が利用されていました。電話回線を用いた通信方法であるJCA手順には、以下のような課題がありました。


▼JCA手順の課題

  • 漢字表記や画像データの対応ができない
  • 通信に時間がかかる(通信速度が遅い)
  • 企業ごとにデータフォーマットが異なる


IP網への移行工程・スケジュール

※IP網への移行工程・スケジュール


さらに、JCA手順の利用に必要な電話回線を使用した通信“ISDN”が2024年に終了予定となっています。

こうした課題を踏まえ、従来のJCA手順に代わる新標準として流通BMSが登場しました。

流通BMSを導入することで、発注から受領までの履歴情報を示すEDIのメッセージフォーマットを統一できます。これにより、取引先ごとにシステムの開発を行う必要がなくなり、流通BMSを導入するすべての取引先と同じシステムでの取引が可能です。

また、漢字や画像データの送受信も可能になるため、従来と比べてやり取りがスムーズになります。納品書や請求書のやり取りをEDIに置き換えることで、業務効率化や通信時間の短縮、システム開発のコスト削減などが期待できます。

出典:総務省『電気通信政策の推進|固定電話網の円滑な移行



ブラウザベースの“Web-EDI”の登場

従来のEDIでは、電話回線を使用したJCAを採用しており、インターネット上でのシステム構築が必要でした。

しかし、インターネット回線を利用したWeb-EDIでは、専用のシステムを構築する必要がありません。インターネットを利用できる環境があればブラウザから操作できるため、場所に制約されないスピーディな取引が可能です。インターネット通信のみで運用できるため、従来のEDIと比べて低コストである点もメリットといえます。

ただし、現時点でWeb-EDIは標準化されていないため、取引先によって仕様やフォーマットが異なるケースがあります。また、Web-EDIへ移行する場合には取引先から承諾を得ることや取引に関するルールの調整などが必要です。



Web-EDIの効果的な運用のカギは流通BMSの導入

現在、電話回線を利用した“ISDN”の終了予定に伴い、流通BMSへの移行が重要視されています。効率的な受発注業務を目指すためには、流通BMSに対応したWeb-EDIの導入がカギです。

流通BMSに対応したWeb-EDIの活用により、以下のような利点があります。

  • 企業間で異なるメッセージフォーマットを統一し、やり取りのデータが標準化される
  • データ変換機能により、さまざまな通信プロトコルやフォーマットにも対応できる
  • 取引先ごとのシステム構築が不要になり、初期導入・運用コストを抑えられる

Web-EDIの導入によって高速通信が可能になります。その結果、納品までのタイムラグをなくし、遅延を防ぐことができます。

また、納品書や請求書の手入力が不要になり、データの正確性を高められます。紙面やExcelによる管理が煩雑化している場合にもWeb-EDIの導入によって効率化が実現します。



まとめ

納品書や請求書を紙面でやり取りする必要がなくなるEDIですが、従来のEDIは電話回線が利用されており、企業ごとにフォーマットやデータ形式が異なる点が課題でした。

流通BMSに対応したWeb-EDIの活用により、個別のシステム構築が不要になるほか、リアルタイムな処理で受発注業務全体の効率化を実現できます。

受発注業務の効率化を狙うのであれば、Web-EDIの活用のほかに、受発注システムを導入するのも一つの方法です。


TS-BASE


BtoBに特化した受発注システムの『TS-BASE』は、電話やFAXによるアナログ管理をデジタル化し、人的ミスを減らしながら取引にかかる業務を効率化できます。フォロー体制もしっかりしているため、導入に不安がある企業さまも安心してご相談ください。受発注業務に課題を抱える企業さまは、TS-BASEの活用を視野に入れてみてはいかがでしょうか。