
注文時の情報収集へ自由度をプラスする「注文カスタム項目」
注文カスタム項目とは、「注文確定前」の入力情報「最大10項目」を自由に追加できる機能です。標準設定以外の項目や聴取したい情報が発生した場合、必要な時に追加・削除ができます。
システム開発者の手を介さず、受注管理者が入力項目を自由にカスタマイズできる仕様は、「Google(グーグル)フォーム」のようで、さまざまな用途で活用されています。この記事では、TS-BASE 受発注における注文カスタム項目についての概要や用途を解説いたします。
「この情報を入れる入力窓が欲しい」が始まり

「基幹システムに入力をする関係上、コレとこのような情報が必要なんですよ」
数年前、あるお客さまとの商談初期にお伺いした言葉です(以後、A社)。A社では、品番とは異なるコードや納品時に必要な情報など、基幹システムで必要な独自の項目がありました。既存の運用では、受注時に聴取したそれらの情報を、注文内容とともにエクセルで管理し、定期的に基幹システムへの入力作業を行っているとのことです。
この受注業務にWeb注文を導入するには、「注文確定前に入力する項目を増やすこと」が必要になります。当時、TS-BASE 受発注で注文時にデフォルト設定されている入力項目(注文者名や住所など)はありましたが、それ以外の項目を追加するには、別途作業費をいただいて入力フォームを拡張する必要がありました。
実現はできるものの、ある程度の時間は必要になるうえ、一度実装した項目の修正や削除にも費用が発生してしまいます。高額ではありませんが、都度のやり取りの往復やリリースまでの時間を考えると、タイムコストは積みあがっていきます。
先述したA社は特定項目なので、一度の拡張で済むかもしれませんが、運用しながらの変更や、新たな項目の追加があるかもしれません。お客さまと弊社双方の立場から総合的なコスト面を考えると、お客さま側で完結できる方式にしたほうが利便性がよいのでは…という結論に至り、機能のリリースに向けた動きがスタートしました。
どんな機能?イメージは「Googleフォーム」
注文カスタム機能は、数回のアップデートをした後、現在の仕様になっています。
最初に実装されたのは、「テキストボックス」「ラジオボタン」の入力方法です。
◆テキストボックス
文字を入力できる四角の枠を意味し、入力窓とも言われます。指定した内容に対し、注文者が伝えたいことを自由に入力できるほか、管理者側から「この情報は、このように入力してください」という指定をすることも可能です。
◆ラジオボタン
択一式の選択フォームです。注文者に対して予め複数の選択肢を用意。各選択肢の先頭に表示されている丸印を押下すると色が変わり、「これを選択します」という意思表示をすることができます。最大20個の選択肢を作成することが可能です。

これらを「TS-BASE 受発注の注文サイト」の注文確定前画面に表示させることで、必要項目の入力を求めたり、選択を促したりことができるようになりました。この2つの入力方法のリリース後、注文時の情報取得が課題になっている複数の企業のニーズを更に取り込み、「プルダウン」「日付・時間」「チェックボックス」の実装を行います。
◆プルダウン
択一式の選択フォームで、入力欄にある「▼」マークをクリックすると、選択肢の一覧が下に表示され(プルダウン形式)一覧の中から希望項目一つを選択することができます。表示スペースをすっきり見せたい場合に有用です。選択肢は最大20個の設定が可能です。
◆日付・時間
日程希望などの情報入力にご活用いただけます。日付は、YYYY/MM/DD (例:2026/01/01)の標準的な形式での入力・カレンダーからの選択が可能です。時間は、HH:MM (例:16:00)それぞれ2桁の時間形式で入力いただく仕様です。
◆チェックボックス
複数選択式の選択フォームで、選択肢の先頭に表示されている四角のボックスをクリックするとチェックマークが表示され、「これを選択します」という意思表示をすることができます。該当する複数項目を選択することが可能で、選択肢は最大20個の設定が可能です。
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これら5つの入力方法をリリース後、お客さまから「注文カスタム項目を使ったら、どんなことができるんですか?」という質問を受けた場合、「Googleフォームをイメージしていただければ、同様のことができます」と、お答えしています。
注文カスタム機能は、プルダウンやチェックボックスの選択形式が備わっているため、注文者は入力内容に迷いが生じにくく、管理側は聞きたい内容を質問することができます。回答内容は注文データに紐づけられ、注文発生と同時にリアルタイムで管理システムへ情報がストックされていきます。
これらは、情報収集の自動化・標準化を担うGoogleフォームも同様の利便性を特徴にしています。このような説明をすることで、大体の人が即座にイメージをしていただけるのです。
自由に編集できることが最大の利点
現在の「注文カスタム機能」は、お客さまのニーズを実装した5つの入力方法を使用した、最大10項目の注文確定前入力情報の設定ができるようになっています。先述したA社のような「独自項目」以外にも、企業担当者が実現したいことを実行できる仕様にする中で、機能リリース初期の2項目(テキストボックスかラジオボタンのいずれか一つのみ設定可能)から増強を行いました。
現在この機能は独自情報のほかにも、マーケティング要素の、「注文者アンケート」の実施へも積極的に活用されています。10項目を上手に使い分け、販売や施策推進に必要な情報の聴取を任意で行い、得た情報を日々の活動へ生かしているとのことです。この活用方法は、項目設定を増やしたことで可能になった活用方法だと言えます。
注文時の独自情報収集への機能活用例は、「基幹システムへ入力する自社管理番号とメーカー側の品番の入力」「お届け希望日以外に、工場受取り日のような多様な場所での受け取り希望の聴取」などが挙げられます。これらの情報は注文データに紐づけて蓄積され、必要に応じてデータとして取り出すことが可能です。
この機能を活用する企業が最もメリットだとしているのが、「自分で編集ができる」という点です。
- メーカー品番入力欄を削除する。
- 任意入力項目を入力必須項目へ変更する。
- アンケート項目の内容編集や選択方法を変える。
- サンプル同梱希望のラジオボタンを2週間だけ表示する。
- ラジオボタン項目をチェックボックスへ変更して複数回答可にする。
注文カスタム項目を導入していれば、このような些細な編集作業を、企業さまの意思決定で即時実行できることが魅力とのことです。標準設定の項目に不足している部分を補う機能として、ベンダー側の手を加えずに、自由度高く活用いただける部分に利便性を感じていただいています。
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