店舗と本部のコミュニケーションリスク軽減と業務効率化に有用なTS-BASE 受発注

J-netレンタリース株式会社
業界:サービス業
(自動車及び自動二輪車の賃貸借、輸出入、売買、修理、保管など)

インタビュイー情報:

営業推進部 営業推進課 課長代理 石橋嘉行さま

課題

・店舗数の増加に比例して作業負担が増加。

・アナログ運用の受注業務が繁雑化。

・出荷作業に丸2日間を費やす。

施策

・店舗からの注文や受注管理に「TS-BASE 受発注」を導入。

・在庫管理と物流を「TS-BASE 物流」にアウトソーシング。

・システム化と外部委託で業務のスリム化を図る。

結果

・約8割の業務削減効果を体感。

・各店舗とのコミュニケーションの円滑化。

・在庫の最適化により生産計画がスムーズに遂行される。

・直営店とFCの管理も効率的に変化。

・新たな取り組みへのリソース配分に成功。

全国に店舗を展開する『Jネットレンタカー』



J-netレンタリース株式会社は、自動車ディーラーグループを統括する「VTホールディングス株式会社」傘下のレンタカー事業を展開する企業だ。グループのシナジーを生かした車種ラインアップや、各地域のニーズに対応する店舗ごとの工夫など、独自性を追求したレンタカーブランド『Jネットレンタカー』の運営を行っている。

Jネットレンタカーは、全国に約120店舗を展開(2023年10月現在)。法人および個人のお客さまに対して、それぞれの店舗がチャレンジと改善を繰り返し、最善のサービス提供を目指して日々奮闘している。

店舗運営を行う中で、必要不可欠なツールの一つに「販促物」がある。正しい情報を周知するために欠かせないアイテムとして活用され、付与された発注権限の元、発注と管理をそれぞれの店舗が行う仕組みで運用されている。そこに導入されているのが、「TS-BASE 受発注」だ。

2018年から社内受発注にWeb注文を採用

注釈:営業推進部 営業推進課 課長代理 石橋嘉行さん。以前は店長職に従事していた。


「TS-BASE 受発注導入前は、FAXで注文をしていました。本部からの発送タイミングが限定的だったので、在庫切れを起こさないように一定量を積んでおくのが通例でしたね」。店長職に従事していた当時を思い出しながら、石橋さんはこう話した。

2004年のブランド設立から、さまざまな企業努力を重ねた結果、Jネットレンタカーは右肩上がりで成長。レンタカー業界でのシェアも拡大する中で、さまざまな場面で既存の運用に限界を感じるケースが多い時期があった。

「販促物」の社内受発注業務も同様だった。本部営業推進課(以下、本部)のメンバーが全て人力で行っていた受注対応や物流も、店舗数の増加により業務が逼迫。新たな業務推進のためにも、改善が必須になっていた。そんな課題に対して導入されたのが、「TS-BASE 受発注」と「TS-BASE 物流」だったのだ。

「販促物のFAX注文を、『TS-BASE 受発注の注文サイトを使用したWeb注文に切り替える』という通達が本部からきました。当時の個人的感想は、登録情報の管理をどうしようか…と思った程度で、変化への抵抗感はなかったです」(石橋さん)。

店舗・本部間の物理的障壁の改善に効果的

「店舗と本部では営業時間の概念が異なります。店舗側目線だと、確認したいのに不在だからできない…などが頻繁に発生していたのですが、TS-BASE 受発注の導入は、その障壁を払拭してくれました」(石橋さん)。
注釈:実際に使用している「TS-BASE 受発注 注文サイト」。通販サイトのような見た目で、操作も直感で可能だ。リアルタイム在庫数の表示もできるため、在庫確認や在庫切れによって発生するコミュニケーションの削減につながる。


「TS-BASE 受発注の注文サイト」では、販促物それぞれのリアルタイム在庫数が表示されている。必要数を注文した後は、そのデータはTS-BASE 受発注のシステムを介して本部へ共有される。そこから、販促物を在庫している「TS-BASE 物流」の倉庫、もしくはメーカーへデータが転送され、出荷される流れで運用されている。

以前は、特定曜日に実施される本部からの出荷を待っていたため、注文するタイミングによっては、店舗への到着に多くの日数を要していた。しかし、TS-BASE 受発注導入後は注文処理と出荷がスピーディーになったため、リードタイムの短縮にもつながったのだ。

「本部へ在庫確認をしなくても、注文サイトを見れば在庫状況は一目瞭然です。なにより、注文する時間に縛りが無くなったことは予想以上に好影響で、昼夜問わず空き時間にできる業務になりました。注文に関連する本部とのコミュニケーションも、TS-BASE 受発注を通してスムーズに完結するようになったと思います」(石橋さん)。

人事異動に伴うアカウントの引継ぎもスムーズ

TS-BASE 受発注の注文サイトは各店舗にアカウントが付与されていて、店舗を統括する人物にのみアクセス権が認められている。さまざまな観点から店舗ごとのアカウント管理の徹底は重要視されており、導入前は大きな課題の一つとして挙げられていた。

現在、アクセス権を保有する人物の異動が発生する場合は、アカウント情報(メールアドレス、パスワードなど)を一新し、新たなログイン条件を生成して対応をしている。これにより、アカウント混同を未然に防ぎ、安全な運用が継続されている。

「TS-BASE 受発注を導入後、活用していく中で実感したプラス要素は多く、とてもありがたかった」と、石橋さんは話した。Jネットレンタカーは、常に「チャレンジ精神」をブラッシュアップして、企業全体のサービス向上を目指している。このような思考が新たなツールを前向きに捉え、効果的に生かしていく原動力にもなっているのだろう。

企業紹介
J-netレンタリース株式会社

事業内容

業界:サービス業(自動車及び自動二輪車の賃貸借、輸出入、売買、修理、保管など) 
従業員数: 1267名(2023年4月1日現在)

レンタカーブランド「Jネットレンタカー」を2004年に設立。約120店舗を全国に展開し(2023年10月現在)自動車及び自動二輪車の貸し出しや販売などの事業を行っている。フラットレート制度の国内初導入や、メーカーを問わずラインナップされた豊富な車種など、独自のサービスを展開。各地域のお客さまのニーズに応え続けている。


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